ビクトリノックスの爪切りを改造する

買い物に行ったときにパッケージの袋を破れなかったり、値札を取ることができなかったりしてハサミが必要なときがたまにあるのと、仕事とかで一週間くらい出かけると、爪の伸びが気になることがあります。

小さなハサミと爪切りが一緒になった便利な物ないかな~と思って検索してみると、スイスのナイフメーカーであるビクトリノックスがハサミと爪切りを搭載したマルチツールを販売していることに気がつきました。

しかし、このネイルクリップ580にはナイフも付いているので、スイスではいいのかも知れませんが、日本国内で持ち歩くにはいろんな意味で致命的です。

ビクトリノックスのホームページでも、長さや形状を問わず刃物を持ち歩くのは軽犯罪法に違反する怖れがあると警告しており、携帯して外に出るのは危なそうです。

とはいえ、携帯しないとハサミや爪切りが必要なときに何の役にも立たないので、携帯できるようにナイフをなんとかすることにしました。
ナイフを折る人もいるようですが、せっかくなのでより便利な使い方ができるようにしたいと思います。

まず、赤色のグリップを外し、中身を出します。

観察してみると、ナイフと爪やすりが同じピンでピン止めされているようなので、ドリルでピンを外して分解します。
この時、ピンをかしめているリングは後で再利用するので傷つけないようにします。

2mm鉄工用ドリルを使用

ピンは真鍮製なのか、数秒で外れました。ちなみにピンの太さは、2.0mm~2.1mmでした。

ピンを外し、ナイフとやすりを出したところ

私は爪やすりを使ったときの感触が苦手なので、爪やすりも不要です。

なのでナイフとヤスリの代わりに、別のマルチツールから部品取りしたプラスドライバー付き栓抜きを取り付けることにします。

ただ、この栓抜きを止めるピン穴は約1.8mmなので、ネイルクリップ580のピンより小さいです。

そのため、近所のホームセンターに行き、ピンにするため1.8mmの真鍮釘を買ってきました。

1.8mmの真鍮の釘

これをマルチツール本体と、栓抜きのピン穴に通して、リングをはめます。

あとは、ニッパーで適当な長さにし、金槌でかしめれば完成です。

裏側

元のピンよりも細いピンを使っているので、栓抜きの部分が少しぐらつきますが、ハサミと爪切りに問題はなさそうです。

改造は保証対象外らしいので、改造する場合は、怪我や故障も含めて全て自己責任です。

ビクトリノックスはホームページ上で軽犯罪法を警告するんなら、ナイフのないモデルをもっと出した方が良いんじゃないかと思いました。

壁を直す

自宅玄関脇の壁がボロボロなので直すことにしました。

まず、左上の劣化した部分を取り除きました。

壁の上に大きな穴が開いています。

とりあえず、木片で埋めてみます。

取り除いた劣化した部分をトロ船に集めて、水を加えて再利用します。

へこんだ部分を練った土で埋めます。

あとは、漆喰を塗りました。

窓ガラスを直す

壁を直す前に、割れた窓ガラスを直すことにしました。

割れた窓ガラスを外します。

代わりにはめ込む窓ガラスは、別の建具の窓ガラスを再利用します。

牛小屋に建具がいくつか落ちているので、その窓ガラスを流用することにしました。

古民家は物が多いので、探せば色々落ちているのが良い点です。

窓ガラスを止めている枠はビスで固定されていますが、錆びてドライバーで回すことは不可能なので、ネジザウルスで回して外します。

枠をのこぎりで切って解体するのも手だと思います。

ネジザウルスは、どんなに錆びたネジや頭が潰れたネジでもほぼ100%回せる優れものです。

価格も高くないので買って損はないでしょう。

ホームセンターで安売りしているときに半信半疑で購入しましたが、ものすごく役に立ちます。

摘出したガラスに定規を固定して、ガラスカッターで切っていきます。

ガラスカッターを使うのは初めてだったので、絵に描いたような失敗をしました。

その後、何回か失敗をしながら、なんとか窓ガラスを交換できました。

いままでは見えないタイプのガラスでしたが、透明のガラスに交換したので、家の中から外の池が見えるようになりました。

畳からフローリングにDIY施工-PART5 感想編

およそ三週間かけて、六畳半の部屋にフローリングを張り終えることができました。

雪のせいで外が極端に明るいので、見づらいですが、上の写真が完成した様子です。

根太を渡す作業がだるかったことは前記したとおりですが、難しかったのは二畳のスペースと、四畳半のスペースの接続部分です。

接続部分の隙間が不均一で、かなりガタガタな印象です。

しかし、世の中には、見切り材という便利な物があり、それを使うときれいに仕上がりました。

完成した感想ですが、DIYを普段やるわけでもないし、初めて床を張ったわけですが、意外とうまくできたので満足する結果が得られました。

インターネットには床の施工に関する情報も多く、Youtubeでは実際の施工手順、丸ノコの使い方などを詳しく解説した動画がたくさん上がっているので、情報に困ることはありませんでした。

特に安全な丸ノコの使い方は、見て良かったと思いました。

また、以下の本をかなり参考にしました。

DIYでの家づくりを体系的に説明されていて、非常に参考になりました。

さて、今回、DIY施工にかかった費用をざっくり計算すると、7万円ほどになりました。

このうち約5万円が木材などの材料にかかった費用で、1万円がビスやボンドなどの消耗品で、1万円がノミや指矩(さしがね)と言った大工道具にかかった費用です。

電動工具は持っていた物を使ったので、購入したのは丸ノコの刃くらいです。

ネットで調べたところによると、業者に依頼して6畳くらいの畳の部屋を無垢フローリングにした場合、20万円から25万円程度の見積もりになるそうです。

今回は、大引の一部補修なども行ったので、業者に依頼すれば30万円くらいかかったかも知れません。

そう考えると材料費だけで済むDIYは、クオリティの面では職人には到底及ばないですが、非常に安く仕上がります。

端になるにつれ、ごまかすような施工になっていく様子

また、DIYで床を直すために、家の構造に向き合い、ホームセンターに通って建築資材を探し、設計図面をかき、理想と現実のすりあわせを行って、何度も検討と修正を行い、その結果なんとか満足いく形にしていく過程が非常に楽しかったです。

知らないことばかりで最初はおっくうでしたが、実際やり始めると新しい発見の連続で、のめり込んでしまった感じです。

業者に依頼すると、そういった体験を全くすることなく、ただ20万円と引き換えに結果だけを手に入れることになるわけですが、なんだかもったいない気がしました。

床の作業が終わったら、米作りに向けて田んぼの整備をしようと思っていたのですが、雪が溶けないので、引き続き壁の修繕を行おうと思います。

囲炉裏の煤で黒くなった土壁の隙間に、ビニールやアルミホイルが詰められています。

次は、これを埋めつつ白い漆喰を塗っていきたいと思います。

畳からフローリングにDIY施工-PART4 四畳半のスペース編

前回は二畳のスペースに、根太とフローリングを張りましたが、今回は四畳半のスペースに張っていきます。

まずは、根太を大引の上に固定していきます。

前回と同じく根太の間隔は割と適当です。

根太を渡すだけで一週間ほどかかりました。

水平を出すために水準器で一本一本測定して、凸凹を削ったり高さを上げたりしていたら、ものすごく飽きてしまい、一日一時間くらいしか作業しなかったり、何日か休んだりしたからです。

全体を通して、この根太の作業が最も退屈で辛かったです。

辛い作業が終わり、フローリングを張っていきます。

施工面積は、前回の2.5倍で、一辺288cmの面に、一辺200cmのフローリングを張っていくので、モザイク状に張っていくことにしました。

早速、根太の上にフローリング材を置いてみると、フローリング材の右端の下に根太がなく、右端が浮いてしまっています。

これではまずいので、フローリング材を移動させて、両端が根太の上に来る場所を探します。

ちょうど部屋の真ん中に置くと両端が根太の上に乗ることが分かりました。(茶番)

あとは、別のフローリング材を適当な長さに切断して、張っていきます。

フローリング材が反っているので、ストーブや大引の角材の余りの部分で押さえています。

このときも前後逆になっていることに気づいていないので、全て前後逆向きに張っています。

また、無垢フローリングは湿気を吸って伸び縮みするので、施工するときは名刺の厚さほど隙間を空けて張っていくのですが、フローリング材の下に下地がなく、隙間から虫が入りそうなので、隙間を設けずに張っています。

というのは建前で、本音は、根太が波打っていたり、フローリング材を真っ直ぐに切れなかったり、反っていたりして施工精度が低いのをごまかすために、無理矢理ギチギチに押し込んで張っています。

なので湿度の高い夏に膨張して、フローリング材同士が押し合って突き上げが起こり、半年後になんらかの修繕作業が追加で必要になるかも知れません。

それを防止するためにフローリング材が膨張している夏に施工したかったのですが、毒蛇や毒虫が入り放題になるので、冬にやらざるを得ませんでした。

自分の施工技術や環境、コストをその都度検討し、選び得る中で最善と思われる選択を続けた果ての結末であれば、それがどんなものであれ、後悔なんて、あるわけないですよね~

さて、今回、大量のフローリング材を切るために、日立工機(ハイコーキ)の丸ノコを使用しました。

この丸ノコは、新たに購入したものではなく、納屋に置かれていたものです。

1986年製で年季が入っていますが、刃を新品に替えると厚さ三センチの杉板をスパスパ切ってくれました。

昔の丸ノコは、今の物よりもトルクが大きく切りやすいので、職人の中には古い物を好んで使う人もいるそうです。

わざわざ買わずともホームセンターに行けば、一日100円くらいでレンタルできるので、持っていなければ多分借りて済ましたと思います。

次回は、完成写真と感想などです!
お楽しみに!