窓ガラスを直す

壁を直す前に、割れた窓ガラスを直すことにしました。

割れた窓ガラスを外します。

代わりにはめ込む窓ガラスは、別の建具の窓ガラスを再利用します。

牛小屋に建具がいくつか落ちているので、その窓ガラスを流用することにしました。

古民家は物が多いので、探せば色々落ちているのが良い点です。

窓ガラスを止めている枠はビスで固定されていますが、錆びてドライバーで回すことは不可能なので、ネジザウルスで回して外します。

枠をのこぎりで切って解体するのも手だと思います。

ネジザウルスは、どんなに錆びたネジや頭が潰れたネジでもほぼ100%回せる優れものです。

価格も高くないので買って損はないでしょう。

ホームセンターで安売りしているときに半信半疑で購入しましたが、ものすごく役に立ちます。

摘出したガラスに定規を固定して、ガラスカッターで切っていきます。

ガラスカッターを使うのは初めてだったので、絵に描いたような失敗をしました。

その後、何回か失敗をしながら、なんとか窓ガラスを交換できました。

いままでは見えないタイプのガラスでしたが、透明のガラスに交換したので、家の中から外の池が見えるようになりました。

畳からフローリングにDIY施工-PART5 感想編

およそ三週間かけて、六畳半の部屋にフローリングを張り終えることができました。

雪のせいで外が極端に明るいので、見づらいですが、上の写真が完成した様子です。

根太を渡す作業がだるかったことは前記したとおりですが、難しかったのは二畳のスペースと、四畳半のスペースの接続部分です。

接続部分の隙間が不均一で、かなりガタガタな印象です。

しかし、世の中には、見切り材という便利な物があり、それを使うときれいに仕上がりました。

完成した感想ですが、DIYを普段やるわけでもないし、初めて床を張ったわけですが、意外とうまくできたので満足する結果が得られました。

インターネットには床の施工に関する情報も多く、Youtubeでは実際の施工手順、丸ノコの使い方などを詳しく解説した動画がたくさん上がっているので、情報に困ることはありませんでした。

特に安全な丸ノコの使い方は、見て良かったと思いました。

また、以下の本をかなり参考にしました。

DIYでの家づくりを体系的に説明されていて、非常に参考になりました。

さて、今回、DIY施工にかかった費用をざっくり計算すると、7万円ほどになりました。

このうち約5万円が木材などの材料にかかった費用で、1万円がビスやボンドなどの消耗品で、1万円がノミや指矩(さしがね)と言った大工道具にかかった費用です。

電動工具は持っていた物を使ったので、購入したのは丸ノコの刃くらいです。

ネットで調べたところによると、業者に依頼して6畳くらいの畳の部屋を無垢フローリングにした場合、20万円から25万円程度の見積もりになるそうです。

今回は、大引の一部補修なども行ったので、業者に依頼すれば30万円くらいかかったかも知れません。

そう考えると材料費だけで済むDIYは、クオリティの面では職人には到底及ばないですが、非常に安く仕上がります。

端になるにつれ、ごまかすような施工になっていく様子

また、DIYで床を直すために、家の構造に向き合い、ホームセンターに通って建築資材を探し、設計図面をかき、理想と現実のすりあわせを行って、何度も検討と修正を行い、その結果なんとか満足いく形にしていく過程が非常に楽しかったです。

知らないことばかりで最初はおっくうでしたが、実際やり始めると新しい発見の連続で、のめり込んでしまった感じです。

業者に依頼すると、そういった体験を全くすることなく、ただ20万円と引き換えに結果だけを手に入れることになるわけですが、なんだかもったいない気がしました。

床の作業が終わったら、米作りに向けて田んぼの整備をしようと思っていたのですが、雪が溶けないので、引き続き壁の修繕を行おうと思います。

囲炉裏の煤で黒くなった土壁の隙間に、ビニールやアルミホイルが詰められています。

次は、これを埋めつつ白い漆喰を塗っていきたいと思います。

畳からフローリングにDIY施工-PART4 四畳半のスペース編

前回は二畳のスペースに、根太とフローリングを張りましたが、今回は四畳半のスペースに張っていきます。

まずは、根太を大引の上に固定していきます。

前回と同じく根太の間隔は割と適当です。

根太を渡すだけで一週間ほどかかりました。

水平を出すために水準器で一本一本測定して、凸凹を削ったり高さを上げたりしていたら、ものすごく飽きてしまい、一日一時間くらいしか作業しなかったり、何日か休んだりしたからです。

全体を通して、この根太の作業が最も退屈で辛かったです。

辛い作業が終わり、フローリングを張っていきます。

施工面積は、前回の2.5倍で、一辺288cmの面に、一辺200cmのフローリングを張っていくので、モザイク状に張っていくことにしました。

早速、根太の上にフローリング材を置いてみると、フローリング材の右端の下に根太がなく、右端が浮いてしまっています。

これではまずいので、フローリング材を移動させて、両端が根太の上に来る場所を探します。

ちょうど部屋の真ん中に置くと両端が根太の上に乗ることが分かりました。(茶番)

あとは、別のフローリング材を適当な長さに切断して、張っていきます。

フローリング材が反っているので、ストーブや大引の角材の余りの部分で押さえています。

このときも前後逆になっていることに気づいていないので、全て前後逆向きに張っています。

また、無垢フローリングは湿気を吸って伸び縮みするので、施工するときは名刺の厚さほど隙間を空けて張っていくのですが、フローリング材の下に下地がなく、隙間から虫が入りそうなので、隙間を設けずに張っています。

というのは建前で、本音は、根太が波打っていたり、フローリング材を真っ直ぐに切れなかったり、反っていたりして施工精度が低いのをごまかすために、無理矢理ギチギチに押し込んで張っています。

なので湿度の高い夏に膨張して、フローリング材同士が押し合って突き上げが起こり、半年後になんらかの修繕作業が追加で必要になるかも知れません。

それを防止するためにフローリング材が膨張している夏に施工したかったのですが、毒蛇や毒虫が入り放題になるので、冬にやらざるを得ませんでした。

自分の施工技術や環境、コストをその都度検討し、選び得る中で最善と思われる選択を続けた果ての結末であれば、それがどんなものであれ、後悔なんて、あるわけないですよね~

さて、今回、大量のフローリング材を切るために、日立工機(ハイコーキ)の丸ノコを使用しました。

この丸ノコは、新たに購入したものではなく、納屋に置かれていたものです。

1986年製で年季が入っていますが、刃を新品に替えると厚さ三センチの杉板をスパスパ切ってくれました。

昔の丸ノコは、今の物よりもトルクが大きく切りやすいので、職人の中には古い物を好んで使う人もいるそうです。

わざわざ買わずともホームセンターに行けば、一日100円くらいでレンタルできるので、持っていなければ多分借りて済ましたと思います。

次回は、完成写真と感想などです!
お楽しみに!

畳からフローリングにDIY施工-PART3 二畳のスペース編

前回、大引の修復を終え、今回から、フローリングを張っていきます。

まず、せっかくDIYするなら無垢フローリングにするか、と思いながら、ホームセンターのフローリング売り場に行くと、無垢フローリングはなく、その代わりカフェ板という無垢の杉板が大量に売られていたので、それを使うことにしました。

カフェ板

カフェ板の厚さは30mmだったので、合計厚さ75mmから逆算して45mm角の根太を使用する根太工法で床をDIYすることにしました。

根太工法とは、大引の上に根太と呼ばれる角材を渡して、その上にフローリングを張る工法です。

なので、床を断面図で表すと、だいたい以下のような感じになります。

左が修繕前で、右が修繕後

根太工法の場合は、部屋の歪みを防止するため火打ち梁というものを部屋の隅に入れるそうですが、床下をのぞき込んでも、付いていないようだったので、先人をリスペクトして付けませんでした。

後でネットで調べると、伝統工法の建物では、火打ち梁はあまり使わないようです。

今回DIYする面積は6畳半ですが、矩形ではなくL字型の部屋であり、大引の走行方向的に見て二畳と四畳半の部屋に分割されているので、まず二畳のスペースから施工していきます。

一番上の写真が、二畳のスペースの大引の上に根太を渡した状態の写真です。

根太と根太との間隔は、割と適当です。

大引の一本が他より少し低いようで、そこにはスペーサーを置いて高さを調節しました。

根太と大引きの間の黒いのがスペーサー

根太の間にスタイロフォームと呼ばれる断熱材をはめ込んでいくのが主流ですが、この部屋は夏だけ使用し、冬は掘りごたつのある部屋で過ごす予定なので、断熱材は不要と判断しました。

また、木材をできるだけ外気に曝しておきたいという考えもあり、断熱材は採用しませんでした。

さて、購入した無垢のカフェ板は、安価だったのですが、節が抜けたり、穴が開いたりしています。

節穴から向こう側が見える

なので、エポキシ樹脂を買って、せっせと穴を埋めました。

白っぽいのが埋め込んだ樹脂のパテ

色合いが完全にドロバチが土を詰めたような感じです。

穴を埋めたカフェ板を、根太に固定していきます。

根太の上には、床鳴りを防ぐため、ウレタン系樹脂の根太ボンドを使用しています。

ボンドを塗り、ビスで留める様子

なお、フローリング部材は、隣り合うフローリング部材と実継ぎ(さねつぎ)という継ぎ方で継いでいきます。

これはフローリング部材の側面に凹凸があり、それを隣り合うフローリング部材の対応する凹凸にはめ込む継ぎ方であり、一般的なフローリングの継ぎ方です。

その際に、雄実と呼ばれる凸部分に釘やビスを打ってフローリングを固定していきますが、思い違いにより、私は逆側の凹部分(雌実)にビスを打って固定しています。

作業前に、ネットや本で確認していたのにもかかわらず、です。

作業中に何度も、雌実は薄いからビスを打ちづらいな~と思っていましたが、このやり方は間違っているんじゃないかと疑うことは一度もありませんでした。

そして、カフェ板を6畳半に全て貼り終えるまさに最後のときにその誤りに気づきましたが、時すでに遅しでした。

間違ってしまったことよりも、途中何度も間違いに気づくポイントがあったのにかかわらず、それを疑うことすらできなかったことにショックを受けました。

これが世に言う、自分に不都合な情報は無意識に遮断してしまう「正常性バイアス」でしょうか。

だとしたら、これは人間の心理的な特性に基づくものなので、回避不可能な誤りだったと言えます。

というわけで、このときは知るよしもないですが、全て前後を逆向きに張っています。

とはいえ、二畳のスペースに張り終えることができました。

今回ビスを打つために使用したインパクトドライバーは、マキタのインパクトドライバーです。

普段DIYはしないのですが、壁や柱に棚などの工作物が多く、それらを分解するために以前購入した物です。

マキタの掃除機を先に買っていたので、掃除機とバッテリーを共用することができるという理由で選んだ物です。

バッテリーが高価なので、一つのバッテリーを掃除機とインパクトで使い回しています。

買わなくとも、ホームセンターで一日100円ほどでレンタルできるので、レンタルして済ますのもアリだと思います。

次回、四畳半のスペース編です!
お楽しみに!

畳からフローリングにDIY施工-PART2 大引修復編

前回、杉板を剥がし終わり、DIYする範囲の全容が見えたので、今回からDIY施工を始めます。

まず、大引(おおびき)と呼ばれる部材が一部腐って折れていました。

一番上の写真を確認すれば分かるように、この大引だけ細くて明らかに弱そうです。

なので、まずこれを取り替えることに。

木材の本やネットで調べると、ヒノキや青森ヒバ、あるいはクリの中芯が、腐食に対して耐性が高いので大引に向いているとのことでした。

早速、材料を買いに最寄りのホームセンターに行くと、生のヒノキの柱材(90mm角で長さ3m)があったのでそれを買いました。

乾燥材で2m位の長さのものが良かったのですが、そういう都合の良い物はありませんでした。

当然、車に乗らないので、軽トラを借りて運搬しました。

購入した商品の運搬目的なら燃料代もレンタル料も無料で借りられるのがありがたいですね。

長さを測っているところ

その後、二時間かけて材料を加工し、無事に交換できました。

その他の大引も多少腐食が進んでいますが、全部取り替えるとなると、押し入れを壊したり、柱から引き抜いたりと、大掛かりな作業になりそうだったのと、乗ってみても撓んだりしなかったので今回はこのままで行くことにしました。

いつかフルリノベーションするそのときまで、そのままにするつもりです。

また、隣の部屋との敷居の一部が腐ってスカスカになっていたので、そちらも腐食部分をノミではつって、新しい材を入れました。

ここはフローリングを張ってしまうと、修繕作業が難しくなってしまうので、その前に修繕を終わらせておきます。

作業前の敷居
作業後の敷居

これで床を張る準備が整いました。

修繕前と修繕後の床の構造を説明すると、修繕前は、大引の上に15mmの杉板が張られ、その上に60mmの畳が乗り、合計75mmの厚さでした。

修繕後も、同じく大引から75mm程度の厚さでフローリングすることにしました。

フローリング構造にはいくつか種類があるのですが、ホームセンターで手に入るものだけで作るので、ホームセンターの商品を見てから決めることにしました。

次回からは、フローリング材を張っていきます。
お楽しみに!