11月24日 雪のちくもり
本日は、農水省が主催する地域おこし協力隊の研修に参加し、長野県の飯山市まで行きました。
香川県民なら、飯山を、ほぼ間違いなく“はんざん”と読んでしまいますが、“いいやま”と読みます。
24日は都心でも雪が降ったようで、名古屋から長野へ向かう中央本線沿線は、11月とは思えないような景色でした。
飯山駅に到着すると、文部省唱歌の“故郷”のメロディーが流れ、後で知ったところによると、作詞者の出身地だそうです。
その後、いいやま市の観光局の方に、構内を案内していただきました。
さらに構内には、アクティビティセンターがあり、登山やカヌーなどに必要な装備一式を貸し出しているので、手ぶらで遊びに来ても楽しめるとのこと。
それから場所を移動し、講義研修を受けました。
飯山市では、平成三年にスキー客が140万人訪れたのをピークに、観光客が右肩下がりで減少し、現在の観光客は30万人程度になっているそうです。
ピーク時には、観光ホテルは客でごった返し、廊下で寝る人もいたほどだとか。なので、ホテル側は一日の売り上げを、リュックサックに踏みつけて押し込まないと入らなかったくらい儲かったそうです。
ですが、スキーブームも終わり、冬の売り上げだけで生活するのが難しくなり、雪のないグリーン期にも観光に力を入れざるをえなくなったところ、現在は、グリーン期の売り上げの方が多くなったそうです。
面白かったのが、飯山市では市の境界にとらわれることなく、飯山駅を中心とした半径30kmの範囲にある9市町村を一つのエリアとして捉え、総合的に観光案内を行っているところです。
飯山駅は北陸新幹線の駅なので、近隣のハブ駅として機能しているため、まとめて観光案内を取り扱った方が観光客の利便性は向上するからだそうです。
また、元地域おこし協力隊で現在は観光局で働いている柴田さんの活動報告もありました。
かまくら祭りを行っていて、かまくらの中で鍋を食べられるようにしたところ、そういうことをしているのが全国でも二か所くらいしかないため、わざわざ遠方から来たり、リピーターになる人も多いそうです。
全国でもここだけにしかないものをうまく作り出しているなあと勉強になりました。
夜は温泉に入り、一日目が終わりました。