中寺廃寺跡散策

11月12日 晴れ

まんのう町合併10周年記念イベントの一つ、中寺廃寺散策に参加してきました。
前回の大川山トレッキングのルートを逆にたどっていきました。

中寺の三角点。合併前の旧満濃町、旧仲南町、旧琴南町の境界が交わる。
中寺の三角点。合併前の旧満濃町、旧仲南町、旧琴南町の境界が交わる。

中寺とは、香川県最高峰の大川山に位置した古密教の山寺です。
設立は平安時代初期で、鎌倉時代まで栄えたそうです。
地元では伝承としてその存在が伝えられていたものの、書物に位置が記載されておらず、その位置は長い間、不明だったそうです。

近年の調査の結果、拝殿跡や、仏塔跡が発見され、その全貌が明らかになっています。
山の中で人の出入りがほとんどなく、建物の基礎や出土品が良好な状態で残っています。

写真を片手に、出土品の説明をされる琴南支所長。盛土の下に、本物の基礎が埋まっている。
写真を片手に、出土品の説明をされる琴南支所長。盛土の下に、本物の基礎が埋まっている。
仏塔跡。移住者好みの南向きの緩傾斜に位置するが、人里に下りるまで2時間はかかる。
仏塔跡。移住者好みの南向きの緩傾斜に位置するが、人里に下りるまで2時間はかかる。

興味深かったのは、中寺廃寺跡の発掘調査中に、その下層から、国分台遺跡と同じ旧石器が発掘されていたということです。
中寺は、讃岐と阿波をつなぐ位置にあるので、二万年前の旧石器人たちは、国分台で生産されるサヌカイトを、阿波へと運んでいたと推測されます。

ちなみに、グーグルのストリートビューは、グーグルに連絡すれば撮影機器を貸してくれるらしく、地元の人が試したところ、本当に貸してくれたので、中寺廃寺跡を歩いて撮影したそうです。
興味のある方は、ストリートビューでご覧ください。

祈ゾーン

仏ゾーン

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